バレンタイン辞任の時も人事が荒れていたけど、昨年日本一のチームが最下位になって蒸し返す。ちなみに、今日のスポニチの一面はこの話題でした。
ロッテ球団事務所で行われた会見で、重光オーナー代行は堰（せき）を切ったように、辞任を表明している瀬戸山隆三社長（５８）ら現フロント陣を批判した。
「昨年勝ったメンバーがほとんどいないのは異常な状態。私もオーナー（代行）であると同時にファンでもある。ちょっと問題かなと」
昨季はリーグ３位から日本一に駆け上がったが、今季は最下位に転落。オーナー代行は「サブロー選手が出ていった後から悪くなった」と人材の流出を成績不振の理由に挙げ、「今年出て行った人で呼び戻せる人は呼び戻したい。あまり言うとタンパリングになるので…」と個人名こそ伏せたが、０６年にＦＡ権の取得条件を満たしているサブローが権利を行使した場合、再獲得に動くことを示唆した。
ロッテのトレードと金銭トレードまとめ
05年の小坂から不可解な移籍が多かったのが気になっていたのだが、検索したらロッテオリオンズ時代からのトレード・移籍一覧と他球団を含めたトレードと金銭トレードまとめがあった。40年以上歴史ありまとめるのは大変だが、基準はボビー・バレンタイン監督が就任した04年からロッテの放出をまとめることにする。分り易くするために、金銭トレードについては◎で記載する。
- 04年
- 05年
清水 将海捕手*2
- 05年オフ
- 06年
山北 茂利投手
川井 貴志投手
- 06年オフ
辻 俊哉捕手
戸部 浩投手
- 07年
平下 晃司外野手
◎加藤 康介投手*4
- 08年オフ
久保 康友投手
- 09年オフ
清水 直行投手
◎早川 大輔外野手
- 10年
- 10年オフ
根本 朋久投手
斉藤 俊雄捕手
- 11年
サブロー外野手
◎竹原 直隆外野手*7
プラスすると
昨年オフに西岡と小林宏が抜けたり、FAで小林雅が抜けたりもしたので流出は結構多かったりする。仰木オリックス末期のように一方的に選手が抜けていったのと違い、井口に代表される補強があったので昨年の日本一を導けたのもまた事実なので難しい問題でもある。
小坂が巨人に金銭トレードされたときも、何れロッテに戻って欲しいなんて瀬戸山前球団社長は語っていたような記憶がある。結果としてその後地元である楽天へ移籍してコーチになったとはいえ、思えば小坂の金銭トレードの時は西岡の台頭があったので何とも思わなかった。ただ、久保が阪神にトレードされたあたりから何らかの力が働いたように思える。今でも久保のトレードは違和感があったし、その後かつてエースだった清水直のトレードや川崎の金銭トレードがあったから、不可解に感じた。
もっとも、瀬戸山前球団社長らが辞めて大きく変わると思えないのも気がかりだったりする。昨年日本一になったとはいえ、元の戦力へ戻すために呼び戻しても、逆にチームは弱体化する。球団の一方的な事情で無償トレードされた小久保をFA移籍で取り返すソフトバンクのように、ロッテはサブローを獲得したいのだろう。ただ、サブローのトレードはあの無償トレードとは全く違い、一度は球団が認めている。それをすぐに否定しているようでは、球団全体の士気が関わってくる。一度解任を決めた2軍監督とコーチ解任も白紙に戻すようなので、現場は間違いなく混乱している。
梨田監督辞任から始まったストーブリーグ*8はロッテに注目しよう。そして、広島オーナーと犬猿の仲である高橋慶彦2軍監督の今後にも注目しよう。
*1:トリビアの泉に出演したロッテ選手として有名で、阪神にトレードされる。一時期格闘家になっていたが、現在はロッテ戦の解説をすることもある
*2:当時は中日にトレードされるもその後ソフトバンクへ移籍し、先日現役引退の意向を固めた模様
*3:金銭トレードで巨人へいったあと楽天へ。現在は楽天のコーチ
*4:オリックスへ金銭トレード。2軍で完全試合を達成しても、1軍ではイマイチだった
*5:阪神へ金銭トレード。久保のトレードも不可解だったけど、前年それなりに使われていた記憶があるのでオフにトレードされた久保並に疑問符
*6:無償で日ハムへ。2軍の日ハムにけが人続出で野手が足りないための移籍とかそんな話だったはず
*7:オリックスへ金銭トレード。かつては大松と松竹コンビとか呼ばれていた気がするけど、芽は出なかったので妥当といえば妥当。プロでは少ない左投げ右打ちの外野手
*8:シーズンはまだ10試合以上残っているので、語弊あるけど
